こんにちは、フランチェスカです。
アンティークミシンは、現代のミシンとは少し仕組みが違っていて、とくに最初につまずきやすいのが「下糸の巻き方」です。
この記事では、Singer 66 の下糸の巻き方を、マニュアル図解と実際の動画を使って、順番にわかりやすく解説していきます。
初めての方も、久しぶりに触れる方も、ぜひ確認しながら進めてみてください。
下糸の正しい巻き方【図解つき手順】
下糸を巻くときは、通常の縫製とは異なる糸の通し方をします。
下の図は、Singer 66 を下糸巻き専用の状態にセットしたときの糸の流れを示したものです。
下糸巻き専用のショートルートを通すのがポイントです。

糸の掛け順は、
① 糸立て → ② 上部の糸ガイド → ③ 前面の糸ガイド → ④ ボビンワインダーの糸ガイド → ⑤ 空のボビン
という順番で進みます。

🔹 手順① 上糸をボビンワインダーへ通す
まず、上糸をミシンの上部から下ろし、
ボビンワインダー側の糸ガイド(3と4)へ通します。
このとき、糸がねじれず、まっすぐ進んでいることを確認してください。
🔹 手順② 空ボビンを差し込む
空のボビンを、ワインダーの軸にしっかり奥まで差し込みます。
その時、右手でゴムタイヤ(B)を回しながら、ワインダーの軸にある小さな突起をボビンの右側にある小さな穴に差し込みます。
突起が穴に収まっておらず、差し込みが浅い状態だと、空回りや巻きムラの原因になります。
🔹 手順③ ワインダーを倒す
ワインダー全体を奥へ倒し、
ゴムタイヤがプーリーに軽く触れる位置にセットします。
これで、回転が伝わる準備が整いました。
🔹 手順④ ミシンを回して巻き始める
手回しでも、足踏みでも、どちらでも構いません。
最初の数回転は、糸がずれていないかを確認しながら、
ゆっくりと回し始めます。
🔹 手順⑤ 自動停止で巻き上がり完了
ボビンがいっぱいになると、
ストッパーが働いて自動で回転が止まります。
これで下糸巻きは完了です。
動画で確認|Singer 66 下糸の巻き方
図で仕組みが分かったところで、
次は実際の動きを動画で確認してみましょう。
ワインダーの接触具合や、糸の張り具合など、
文字や図だけでは伝わりにくい動きがよく分かります。
動画のように、最初はゆっくり回しながら、
糸がきれいに巻かれているかを確認するのがポイントです。
巻きムラがなく、均一に巻けていれば、下糸の準備は完璧です。
よくある失敗例
❌ 糸がゆるく巻けてしまう
→ ゴムタイヤの劣化 or 接触圧不足
❌ 途中で糸が外れる
→ 糸ガイド未通過が原因
❌ 巻きムラがひどい
→ ボビンの挿し込み不良
おわりに
下糸の巻き方は、最初は少し戸惑うかもしれませんが、
一度流れを覚えてしまえば、とてもシンプルな作業です。
きれいに巻かれた下糸は、縫い目の安定や美しさにもつながります。
下糸を巻くという、ほんの短いひと手間。
けれどその準備の時間が、静かに美しい縫いのひとときへと続いていきます。
Singer 66 と、ゆっくり向き合いながら、
この小さな準備の時間も楽しんでいただけたら嬉しいです。
🌿次回は、下糸のセット方法(釜への入れ方)についても、図解とともにご紹介する予定です。
Singer 66 の構造やレストアの様子については、
こちらの記事でも詳しくご紹介しています。
▶ Singer 66 アンティークミシンのレストア記録を見る
実際の Singer 66 の販売例については、
こちらのページも参考になります。
▶ Singer 66 アンティークミシン 販売ページ


