こんにちは、フランチェスカです。
アンティークミシンには色んな種類の部品が付いています。毎日ミシンを使っていても部品の正式な名称を知らない方も多いのではないでしょうか?
部品の名称を知っておくと修理が必要な時などにも役立ちます。
しかし、家庭用ミシン、職業用ミシン、工業用…そしてまた機種によっても、異なる部品があったり、付いている位置が違ったりしますので、今回のブログ記事は『職業用ミシンの主要部品』について説明したいと思います。
職業用ミシンの部品名とその役割
画像で説明の職業用ミシン『SINGER Model 103』は、職業用ミシンとして当時のSINGER社が最初に製造したモデルで、後々、国内のミシンメーカーも103を手本に生産した職業用ミシンの基本となる機種といわれています。ただし、モデルによって、部品の形状や位置に多少の違いはあるので、お手持ちのミシンに応じてご覧ください。
ミシンヘッド
ミシンヘッドとは画像に示すようにキャビネットやスタンドなど含まないミシン本体のこと
- プーリー(はずみ車)
- ベルトにより駆動されるヘッド右側のホイール。
- ベルトにより駆動されるヘッド右側のホイール。
- スプールピン(糸立て棒)
- ミシン糸を立てるスピンドル。
- ミシン糸を立てるスピンドル。
- スプールワイヤー(糸立て金)
- アーム中央のスピンドル。
- アーム中央のスピンドル。
- 三つ目糸掛け
- 上糸調子を整える3つ穴の糸ガイド。糸の通し方を変えてテンションを調整したり、上糸の撚りを直す役目を担ったりもします。
- 上糸調子を整える3つ穴の糸ガイド。糸の通し方を変えてテンションを調整したり、上糸の撚りを直す役目を担ったりもします。
- テンションディスク(上糸調整)
- 上糸の調整をするシステムです。
- 上糸の調整をするシステムです。
- 糸取りバネ(ピンピンバネ)
- テンションディスクに付帯の糸調子を整える細いバネです。
- テンションディスクに付帯の糸調子を整える細いバネです。
- 天秤(糸取りレバー)
- 上糸のたるみを引き上げるシステム。糸で縫い目をロックします。
- 上糸のたるみを引き上げるシステム。糸で縫い目をロックします。
- スライドプレート
- ベッドの左側にある平らなプレートで、シャトルやボビンケース、およびステッチを形成する部分にアクセスするために開くことができます。
- ベッドの左側にある平らなプレートで、シャトルやボビンケース、およびステッチを形成する部分にアクセスするために開くことができます。
- 送り歯
- 針板のスロットから上向きに突き出た縫うたびに布を移動させる歯のついた部品『*送り歯』
- 針板のスロットから上向きに突き出た縫うたびに布を移動させる歯のついた部品『*送り歯』
- 針板
- 針の真下にあるベッドに付いたプレートで、針が通過し、送り歯が上方に突き出る仕組み。
- 針の真下にあるベッドに付いたプレートで、針が通過し、送り歯が上方に突き出る仕組み。
- 押えネジ
- 押えを固定するネジです。
- 押えを固定するネジです。
- 押え
- 布を押さえる部品。基本の押え以外に数種類のアタッチメントがあります。
- 布を押さえる部品。基本の押え以外に数種類のアタッチメントがあります。
- 糸巻き装置(下糸巻き)
- ボビンを自動的に巻き取るためのシステムです。
- ボビンを自動的に巻き取るためのシステムです。
- 返し縫いレバー
- 返し縫いの前進と後進を上下に切り替えて操作するレバーです。
- 返し縫いの前進と後進を上下に切り替えて操作するレバーです。
- ステッチ調整ダイヤル(送り調節)
- 送り歯のストロークをコントロールする部品で、これによりステッチの長さを調整します。
- 送り歯のストロークをコントロールする部品で、これによりステッチの長さを調整します。
- フェイスプレート
- アームの左側にある垂直な板で、これを取り外すと針棒や押え棒にアクセスできるようになります。
- アームの左側にある垂直な板で、これを取り外すと針棒や押え棒にアクセスできるようになります。
- ベッド
- ミシンヘッドのフラットな部分で、その下には下糸を処理するシステムが搭載されている。
- ミシンヘッドのフラットな部分で、その下には下糸を処理するシステムが搭載されている。
- アーム
- 針を駆動させ上糸を処理するためのシステムが組み込まれたヘッドの湾曲した部分。
- 針を駆動させ上糸を処理するためのシステムが組み込まれたヘッドの湾曲した部分。
- 押え棒
- 「押え*12」が取り付けられている垂直のバー。このバーには圧力をかけるコイルスプリングが通っていて、縫製時に布を送り歯に押さえつけます。「押え棒」と「押え」は、『*押えリフター』で持ち上げることができます。
- 「押え*12」が取り付けられている垂直のバー。このバーには圧力をかけるコイルスプリングが通っていて、縫製時に布を送り歯に押さえつけます。「押え棒」と「押え」は、『*押えリフター』で持ち上げることができます。
足踏み部分
- ニーレバー(膝上げレバー)
- バンドホイール(ベルト車)
- 脚(レッグ、外脚)
- 踏み板(ペダル、トレドル)
- 支柱、架柱(ブレース、中脚)
- ホイールクランク(回転軸)
- ピットマン(ピットマン棒)
おわりに
アンティーク職業用足踏みミシンの主な部品名とその役割について記載しました。部位名称を知っていれば、修理が必要な場合にもスムーズに説明できますし、何かと便利なので、お役立ていただけると幸いです。
今回も、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
アンティークミシン | アトリエフランチェスカ│足踏みミシン
綺麗なアンティークミシンの販売!アトリエフランチェスカでは丁寧に修理レストアを行い調子よく縫えるミシンに復元した足踏みミシン、手回しミシン、職業用ミシン、ヴィンテージのシンガーミシンから希少なアンティークミシンまで実用的かつ美しいミシンをオンラインショップにて取り扱っています。