こんにちは、フランチェスカです。
今回はよく質問を受けるミシンオイルをさす箇所と頻度についてのお話しです。
ミシンオイル(油)を差す箇所と量や頻度について
軽快なソーイングのために、また部品の不必要な摩耗を防ぐためにも注油が必要です。
適度な使用であれば、時折の注油で十分ですが、基本的には毎回の注油が推奨されています。ただし、差す量が多すぎるとオイルが流れて落ちてくるなど不都合なこともあるので、各ポイントに少量ずつ注油します。
下図の矢印(図 15)の各箇所に注油してください。
各ポイントは 1 滴ずつで十分です。
注油穴から
ミシン本体に複数ある小さな穴を注油穴といいます。
その穴に1滴ずつオイルを順番に注入していきます。
糸巻き装置の軸にも小さな油穴が2箇所ほどあるので、そちらにも注油します。
アーム背面から
ミシンアームの背面にある、丸いプレートカバーのネジを緩め、上にスライドさせ内部が見える状態にしたら再びネジを締めプレートカバーを仮固定しておきます。
バランスホイール(はずみ車)をゆっくりと回し、内部の可動部品にオイルを塗ります。
丸いプレートカバーを下にスライドして、ネジで前と同じように固定します。
フェイスプレートを外して(※1,※2)
フェイスプレートの外し方は_
- フェイスプレート下端の大ネジと上の小ネジの両方を緩めます。
- 次にフェイスプレートを少し持ち上げて横にスライドさせ外します。
スペース内の必要な注油箇所は_*図5※1※2
- 針棒下部のパイプ周辺
- 押さえ棒とテンションディスクに繋がる部品の全て
- 天秤レバーにつながるクランク接続部
- またそのクランクに設けられた数箇所の小さな油穴
- 一滴ずつ注油して、フェイスプレートを元に戻します。
ベットの裏側(ミシン本体の底)
ベッドプレート下側の機械部品にアクセスするには_
- ミシン台の裏側の蝶番付近にあるラッチを解除します。
(※ラッチが付いてない機種も多くあるので、付いていないからといって心配はいりません) - ミシンベルトをバンドホイールから外します。
- 注油すべき箇所は図16に示すとおりで、 矢印はベアリングの油穴を指しています。
- 注油後は、本機のラッチを押し戻して固定し、ミシンベルトをバンドホイールに 掛けて元に戻します。
足踏み部分への給油
スタンド箇所は、バンドホイールの中心部のクランクに一滴、ピットマン棒の両端、 踏み板と全てのジョイント箇所に注油します。
おわりに
ミシンオイルの差し方について書きました。
特にアンティークミシンにとっての注油は部品の摩耗を予防したりするのに大切です。また作品を綺麗に縫い上げるためにも必要不可欠な作業になので、愛情も一緒に注油してあげて下さいね。
今回も、最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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